ペイント&コーティングジャーナルに掲載されました。

防音塗装で暮らしを改善

塗装の付加価値に挑む 庄崎塗装(大阪府)

騒音問題を外壁塗装で解決する「防音塗装プラン」というユニークな情報が入り、早速取材に出かけた。大阪府堺市で塗装業を営む庄崎塗装(庄崎利幸社長=写真)は「音」の問題を解決する塗装の機能に着目。保護や美観だけでなく騒音の軽減といった生活改善機能を前面に塗装の価値を高めようとしている。
きっかけは客の声だった。「屋根の一部がトタンのお客様で、夏は暑いでしょうからと中空ビーズの遮断熱系塗料を提案、採用していただいたのですが、施工後に寄せられたコメントは「確かに涼しくなったけれど、それ以上に嬉しかったのは騒音がなくなったこと」とのお声。雨の日はトタンに打ちつける音でテレビのボリュームをマックスにしても聞きづらかったのが、塗料後には普通の音声でクリアに聞こえ、その劇的な改善ぶりに驚いたというものでした」(庄崎社長)とヒントになった出来事を話す。

次の客からの声も音に関するものだった。早朝牛乳配達のビンの擦れあう音に目が覚めてしまう客から「外壁の塗装をした後は音が気にならなくなった」とコメントが寄せられた。その外壁も中空ビーズ含有の塗料を塗装した物件だった。

思う返せば自分でも経験していた。「雨の日に、やはりトタン屋根のお宅に見積もりを持って伺った折、音声が聞こえないのでテレビにしがみつくように見ていた子供さんが、断熱系塗料の施工後に訪問したときには普通に離れてリラックスして見ていました。そうした生活改善の効果を私自身が実際に目の当たりにしていたので「防音」の観点でお役に立てるのではないかと思い、打ち出すことにしました」と経緯を説明する。

同社は大阪府の堺市と高石市にまたがるエリアで戸建住宅の塗り替えをメインに塗装業を営んでおり、月に4~5件の受注、従業員4人として決して規模は大きくないが「ほぼ100%一般のお客様からの直接受注」と自社元請工事で展開している。

集客方法はチラシがメインで月に3~4万枚をポスティングで配布。引き合いのあった物件で見積もりになることは常態だが、「8割の確立で受注できている」と庄崎社長。営業を担当している自身の塗料に対する知識、スキル、勉強量が説得力につながっているからと自負している。

断熱塗材に関しては日本プロツバルの「プロツバルシリーズ」及び日進産業の「ガイナ」を使用しており、今後、同社の集客のメインであるチラシに「防音塗料」を掲げていく意向だ。「メーカーからはリスクを指摘する声もありますが、実際に防音効果でお客様の生活が改善している現場を私自身が目の当たりに、躊躇はありません。ピアノの音でご近所に迷惑をかけたくない、車や電車の騒音が気になるなど「音」で悩んでるお宅は多いと思う。どうせお家の塗り替えをするなら、音の問題を少しでも軽減できる工法にしませんかという切り口で提案していきます」と迷いはない。

加えて「断熱塗材の塗装は屋根や壁の素材裏面の結露が抑制されることで結果的に建物が長持ちします」と説明。「塗装が保護や美観だけでなく建物の寿命を延命させ、更に防音という生活改善に役立つ効果まで提供できるとなれば、職人の仕事への誇りや自信、そして業界の底上げにつながるのではないでしょうか」と信念を貫く。

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